このぶどうの木を顧みてください

年間第27主日A

三原カトリック教会 

723-0011 三原市東町3丁目13-5

℡084-862-4514 Fax 0848-62-6824

080-3830-5285  (フレデリック神父)


本日のミサと行事

l  930:ミサ(日本語)、1115 (ポルトガル語)、1200 (英語)


今後の予定とお知らせ

   105日 (月)淳心会(フレデリックの修道会)の集まり (岡山教会)

   107日(水)1330 旧約聖書合同講座 (三原教会)

   109日 (金)1400 久井ミサ

   1011日 (日)1045 司牧協議会 (聖堂)

 

聖書のみ言葉の味わい


神に愛され、世話されたぶどう園 (イザヤ預言者5・1-7)

 ある夜、NHKニュ-スでぶどうの収穫の話を聞きました。今年の夏は雨が多く、非常に心配していたが、夏の終わりごろ少し暖かくなってきたので、いい収穫を収めるではないかと期待していた神石高原町でぶどう畑を作った人がいました。ぶどう畑を作ることは、決して容易ではないのは昨日あるぶどうの栽培の経験のある方から新たに分かりました。収穫のすぐ後の10月ごろその大変な作業が始まります。土を耕したり、雑草を取ったり、善い実が出るために、ある実を落としたり、予防のために、薬も袋もかけたりする大変な世話を別にして、天候の変化も収穫に影響を与えるそうです。しかし、すべての世話の段階を終わったら、畑の主人は楽しみに収穫を待ちます。

 この話を背景にしたら、今週の第一朗読を深く味わうことができます。イザヤ預言は、主人とぶどう畑との関係を利用して、神様とイスラエルの民との関係について語ります。イザヤ預言者が活躍した時代に多くのイスラエルの民は神様から完全に離れてしまいました。社会的にはわいろ、不正義、貧困の差、弱い人たちへの搾取、売春が生じてきました。一方、宗教的には信仰が形式的になり、神殿ではいけにえをささげ、口で我々は神の民だと言いながらも、神様の教えに従って生きませんでした。さらに、異教の神「バアル」の信仰が侵入してしまいました。預言者たちはこれらの矛盾に対して声を高らかに上げました。イザヤ預言者も不満を持ってイスラエルの民の生き方を訴え、神様の怒りを語りました。

 今週の朗読がのぶどう畑はユダヤ王国で、ぶどうの木は先祖たちの時代から何回も歴史の中で神様にお世話になったイスラエルの民で、そしてぶどう畑の持ち主は神様ですイスラエルの民は神様に愛されたにもかかわらず、酸っぱい実を結んだぶどう畑のように、神様の期待に答えませんでした。神様はイスラエルの民が愛と正義を持って生きると期待したが、かえって彼らは不正義、裏切り、暴力、偶像礼拝に陥ってしまいました。それで、自分の期待に答えないぶどう畑のよくない収穫にがっかりする畑の主人のように、神様はイスラエルの民の生き方にがっかりし、ぶどう園を壊すと第一朗読が語っています。

 今週の第一朗読は福音箇所のように、わたしたち一人ひとりへの神様の愛と恵みと、それに対する私たちの答えを問題にしています。ぶどう畑の主人のように、神様はわたしたちの人生の中で、いろいろなことをなさり、わたしたちに命、健康、家族、友達、財産、地球、安全な環境などを与えてくださいます。神様に信頼されて、恵まれているだけでなく、神様にも期待されています。どのように、神様からいただいた恵みや健康などに答えているか新たに考えましょう。

 

本日の願いと意向

l  わたしたち一人ひとりが神様の善意と愛による恵みを認め、感謝の内に神様の期待に答えて、いただいた恵みや力を利用しながら、人々を助ける者となるように、神様の赦しと助けを求めながら、今日の答唱詩編の5節を唱えましょう。

 

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