あなたは、・・・わたしのために会食を整え
年間第28主日 A年
〒723-0011 三原市東町3丁目13-5
℡084-862-4514 Fax 0848-62-6824
080-3830-5285
(フレデリック神父)
本日のミサと行事
l 9:30:ミサ(日本語)、10:45 司牧協議会(聖堂)
l 9:30 ミサ中 書き記された旧約聖書の部分の奉納。
今後の予定とお知らせ
① 10月15日(金):教区召命の祈りの日。9:30のミサの前に「9:00」、召命のためにのロザリオの祈りが行われます(聖堂)。
② 10月17日 (日):世界宣教の日。ミサ献金は福音宣教のために、教皇フランシスコに送られます。ご協力よろしくお願いします。
③ 10月19日(月)-10月22日(木)広島教区司祭研修会(蒜山)
聖書のみ言葉の味わい
困っている自分の民に祝宴を開いてくださる愛に満ちておられる神様
(イザヤ預言者25・6-10a)
聖書は神様と人間とのかかわりについて語る時に様々なイメージを使います。先週の日曜日の朗読はぶどう園を利用して、ぶどう園の主人のように、神様がイスラエルの民を愛し、世話をしてくださったと教えました。今週の祝宴というイメージも人間への神様の愛といつくしみを表します。客を招いて祝宴を開く人をとおして、疲れ、不安などを抱えている自分の民のために食事を整えてくださり、養い、満たしてくださる神様の姿が現われます。主イエスも福音宣教の時に人々と食事をすることによって自分の民近い神様の姿を示してくださいました。こういう立場から今日の朗読のメッセージを見たいと思います。
今日の第一朗読の書かれた時代は明らかになっていませんが、バビロン捕囚に書かれたと言う意見は多いです。南イスラエルが戦争に負けてしまったことで、多くの人たちはバビロンに行かされてしまいました。毎日の苦しみ、不安、寂しさなどの中で自分の故郷から離れたイスラエルの民は希望と勇気を失ってしまいました。そこでイザヤ預言者は彼らを励ますために、今日の第一朗読が語る神様による介入を告げました。祝宴を開いて、すべての民によい肉と古い酒を与えてくださる神様の働きによって、イスラエルの民の悲しみの涙が拭い去れ、恥と嘲笑の対象となった彼らが喜びに満たされるようになります。最後に、主の御手が山の上にとどまるので、イスラエルの民が待ち望んでいた平和のうちに生きるようになると今日の朗読が語っています。
皆さん、自分の人生を振り返り、今週の第一朗読を深く読むと生きる希望と勇気が湧き出るでしょう。なぜら、イスラエルの民のように、わたしたちにも自分の無力さと孤独を感じ、不安のあまりに希望を失う経験もあるからです。なかなか治らない親戚や自分の病、失業した経験、人生が思いのようにうまく進まないことなどの時に、神様がわたしたちから離れたような思いは時々頭に浮かんでくるでしょう。今日の第一朗読も福音もこのようなそれぞれの悩みと不安を抱えているわたしたち一人ひとりのために喜びの祝宴を開いて、招いてくださる神様を示してくださいます。今日の福音の中で主イエスが示してくださるように、神様がわたしたち一人ひとりを自分の所に引き寄せてくださいます。最後に今日の答唱詩編が語るように、その神様がいてくださるからこそ私たちには乏しいことがありません。
本日の願いと意向
l 人生の様々な絶望と迷いの中で、私たちのために祝宴を開いてくださる神様のうちにとどまり、生きる希望と勇気を見出すように願いながら、答唱詩編の答唱と1節を唱えましょう。
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