皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい

 年間第29主日 A

723-0011 三原市東町3丁目13-5

℡084-862-4514 Fax 0848-62-6824

08038305285  (フレデリック神父)

本日のミサと行事

l  本日は世界宣教の日

l  930:ミサ(日本語)、1830 (スペイン語)

l  930 ミサ中 書き記された旧約聖書の部分の奉納。

 

 今後の予定とお知らせ

   1017日 (日):世界宣教の日。ミサ献金は福音宣教のために、教皇フランシスコに送られます。ご協力よろしくお願いします。

   1019日(月)-1022日(木)広島教区司祭研修会(蒜山)。そのために、21日(水)-22日 (木)の朝のミサも21日(水)の旧約聖書講座もなしです。

   1019日(月)-20日 (火)930から木の会

   111日死者の日のミサは1115

 

聖書のみ言葉の味わい

唯一であり偉大な神様 (イザヤ預言者45・1、4-7)

 

イスラエルの民の歴史は奴隷生活、戦争、社会問題、侵略、捕囚、のなどの危機の繰り返しだったことは、旧約聖書の書物から分かります。しかし、そのような様々な危機をとおして、彼らは神様の存在への意識と理解を深めてきました。例えば、イスラエルの民は出エジプトによって神様が解放者、保護者、律法の与え主であるが分かり、バビロン捕囚時代にさらにともにいてくださる神様の存在、唯一性と偉大さを深く理解しました。その時代に彼らにこのような神様の存在とあり方を示したのは今週の第一朗読のイザヤのような預言者です。

 今週の第一朗読はペルシャ人の王キュロスによる捕囚民の解放の告げから始まります。イザヤ預言者がバビロン捕囚中にこの言葉を語った時に、勢力を持ってバビロニア帝国を狙っていたペルシャ人の王のうわさが広がっていました。彼は当時の王たちとは違って、人道的な面を大事にして、征服した地域の生存者を殺さず、避難生活を余儀なくされた人々、犠牲者などと出会い、奪われたものを返し、故郷に帰らせ、破壊された村や町の再建に支援も出していました。自分たちの町の征服は避けられないというのが、バビロンにいた人たちには明らかになりました。

 バビロン捕囚が神様に見捨てられた結果だと思ったイスラエルの民不安はさらに高まりました。しかし、イザヤはバビロニア帝国を征服するペルシャの王が神様に選ばれた人と見ました。神様は、聖なり唯一の主であり、他にはないので、外国の王によって捕囚民を解放することは、決して不可能ではありません。イザヤ預言者は異邦人の王をとおしても、不思議ことを行われる神様はイスラエルの民の歴史の唯一の主でありと語り、神の唯一性と偉大さへの注目を招きました。

 皆さん、今日の第一朗読も福音も神様は唯一で偉大な方であると教えています。力ある神様はわたしたち一人ひとりの人生の主です。家族の人も、友達も、車やお金などの大切な物質的なものも、神様ではありません。またこの世の王たち、大統領、社長なども神様ではありません。聖なる神の物を神に返すと呼びかかけてくださる主イエスは、世界も命もすべてこの唯一の神のものであるという現実をしっかりと見つめなおすことを促してくださいます。わたしたちの礼拝、祈り、賛美などの対象はこの唯一であり、他にはありません。今日人生を振り返って、感謝と賛美の心をもって色々な形で色々な人をとおして働いておられる神様の偉大さを新たに味わいましょう。

 

本日の願いと意向

l  イスラエルの民のように、人生の様々な出来事の中で唯一で力ある神様の存在に気付き、その偉大さををますます深めて、心から真の幸せと生きる喜びと力を感じることができますように。


コメント

このブログの人気の投稿

隠遁者エスタニスラオ・マリア神父の略暦

エスタニスラウ・マリア・ヨパルト神父

ジョワン(ヨハネ)五島の語る五島列島 (五島崩れ)