年間第32主日
〒723-0011 三原市東町3丁目13-5
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(フレデリック神父)
本日のミサと行事
l 9:30:ミサ(日本語)、10:30-12:00 バーザ
l 12:00 司牧協議会
今後の予定とお知らせ
① 11月9日(月) 淳心会広島共同体会議 (司祭館)
② 11月13日 14:00 ミサ(久井)
③ 11月15日 (日)七五三の祈り (ミサ中)、フレデリックによる「喜びを持って福音書を読む」聖書講座 (ミサ後)
④ 11月15日(日)-22日(日):聖書週間
⑤ 11月28日 11:00 司祭叙階式(広島幟町教会)
⑥ 12月5日 18:00テぜ-の祈り(尾道教会)
⑦ 12月6日 待降節黙想会 (肥塚神父)
聖書のみ言葉の味わい
知恵との出会い (知恵 6・12-16)

聖書の書物は次第に書かれ、ある時代の事情と問題に答えるものです。それらが分かるとさらに聖書の人たちの信仰の深さを味わうことができます。モーセの5書と王制時代に書かれた預言書もあればその後に書かれた書物もあります。今週の第一朗読は後者に属します。
知恵は離散ユダヤ人のために書かれたと考えられています。離散ユダヤ人 (ディアスポラとも呼ばれます)とはバビロン捕囚後に帰国せずに、現在のエジプトやトルコなどに移住したユダヤ人のことです。そこで滞在しながら、ギリシャ文化との出会い、その魅力を感じて、先祖たちの信仰を忘れ始めました。そこで、知恵の書は神を畏れ、先祖たちからいただいた信仰を守ること、歴史の中で働いておられる神様への信頼を持って知恵を求める心を育てるように求めたのです。
今日の第一朗読では知恵が人格化されて、求める人を温かく迎える友だちとして描かれています。知恵は進んで自分を表し、自分を示し、自分にふさわしい人を求めて巡り歩き、優しく姿を現し、深い思いやりの心で求める人と出会う方だと今日の第一朗読が語っています。
この箇所で人格化されている知恵は主イエスのことであると新約聖書が語ります。つまり、主イエスが神の知恵であるという初代教会の人々の信仰から見ると、今日の第一朗読が主イエス、または、神様との出会いについて語ることは明らかになります。主イエスとの出会いに必要な態度は、知恵を愛し、探し求める心と早起きする心、目を覚ます心です。この態度と心は今日の福音が語る花婿を迎えに行く5乙女たちのともし火、油と賢さではないかと思います。
皆さん、主イエスとの出会い、主イエスがわたしたちの心、家庭、家族、共同体などを訪れ、そこに宿ってもらいたいというのは、わたしたち一人ひとりの望みでしょう。イエスに従う人して、その出会いをいつも待ち望みます。今日の朗読が神様が先にご自分をわたしたちに表してくださると語りながら、祈り、善い行い、聖書朗読をとおして、神様を絶えず探し求める心、神に慕う心を求めます。つまり、今日の第一朗読は神様と出会うことができるという希望を示しながら、心をこめて神様を探し求めるようにとわたしたち一人ひとりを招きます。
本日の願いと意向
l 日常生活の中で姿を現す神様に慕う心を育てることができますように。
l 神様との出会いへの望みと希望がかなえられますように。
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